今回の巻線のポイントは、インダクタンスを0.1mHに合わせることでした。
まず長岡係数を使って、0.1mHとなる巻数を計算してみます。
計算式は、
L = A×4π^2×μs×a^2×N^2÷b ×10-7 [H]
A:長岡係数
μs:比透磁率
a:コイルの半径
N:コイルの巻数
b:コイルの長さ
この式を、N=1/A…、と展開すれば、巻数が計算できます。
a=0.75、b=2.4、を代入すると、0.1mHとなる巻数は370T(ターン)です。
また過去に、似た形状のボビン巻きコイルを作った時のデータが
残っており、その値を見ると、巻数500TでL=0.41mHでした。
この結果から、0.1mHとなる巻数Nは、
N=sqrt(0.1mH/0.41mH)*500T=247T
と予想されます。
以上の計算から、今回のボビン形状で0.1mHとなる巻数は、
247T~370Tの間と考えられます。
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